どこかにありそうでどこにもない。ゆめにっき派生「yuque」レビュー


前回の.flowレビューでかなり燃え尽きたというかなんというかしばらく間があいてしまったのですが今回は794810氏制作のこちら「yuque」をレビューしていきたいと思います。

そんでもって.flowのときの文量、本気度で書くとわたくし低学歴なもんでもうむちゃくそ疲れるということが判明いたしましたのでもうちょっとかる~い感じのテンションで書いていこうと。そういう感じでいってみます。


相変わらずそれなりにバコバコネタバレして書いていきますので未プレイの方はご注意ください。







例に漏れずこちらの作品もツイッターにおいて軽めのレビューをしていたので乗っけてみますと

「燃え盛る古風なマンション、森の奥の干上がったプールなどのノスタルジックかつ

どこかにありそうでどこにもない現実と虚構の境目のようなマップの描写力が特に素敵。淡い絵面に似合わぬショッキングなイベントも考察欲をそそります」

とのことですね。また非常にようわからんレビューでもうしわけないですけども。


まずこのyuqueをひも解く上で個人的にかなり重要だと思うのがタイトルにもある通り

どこかにありそうでどこにもない」という感覚だと思うんですよね。

早速画像で振り返ってみると、


燃え盛る古風なマンションはこの辺ですね。きめ細やかで高品質なドットも素敵なポイントです。

こちらは森の奥の干上がったプール。ここで起こるイベントは必見だったりします。


なんとなく派生、または本家等を嗜んでるかたならわかるかもしれないんですけどどこか

現実めいた」世界なんですよね。割合としては幻想的な夢っぽい世界と半々くらいかなーって感じなんですけど、本家がかなり夢っぽい不条理さ溢れる世界が大半を占めているからか非常に新鮮に感じました。


もちろん夢っぽい世界の出来も非常に高いのですが、元々自分がこういう現実めいた風景に惹かれる性分なのでyuqueといえばこういう世界の印象が強いんですよね。

自分達が日頃見ている日常風景をひっくり返すと魑魅魍魎の異形の生物が巣食う異界と化していた、そんな感じのシチュエーションを思わせます。

どこにもない、でもどこかにあったかもしれない、記憶のなかのどこかにあったかもしれない景色

といった感じですかね。

ちょっと他の作品の名前を出してしまって申し訳ないんですけども同じゆめにっき派生の

.B.P.」または「ゆめ2っきのわたるさんの世界」等とちょっと近い世界観なんじゃないでしょうか。


またショッキングなイベントも魅力の一つなんですがさすがにものすごいネタバレとなってしまうので軽くさわり程度になりますが、

もう明らかにヤバそうな感じですが確率で入れるゴミ処理場の奥に....とか


電車内でしばらくまどろんでいると....とか


結構じっとりとした気分になる良質かつ不気味なイベントが要所要所に潜んでいてイベント回収もかなり楽しかった思い出があります。

反面結構かわいい系のイベントもあったり........。


とりあえず大体かきたい事は書き殴ったのでここからは例のごとく気に入ってる世界等を...

(※猛烈にネタバレ注意※)







辺境にいきなり現れる色褪せた海岸世界。不穏かつ荘厳なBGMがただ事ではない雰囲気を醸し出しております。



これまた辺境にある人形(?)が廃棄された水辺。この人造人間を思わせるモチーフは作中随所で匂わされております。

巨大ミョウガ(?)の生えた市街地系世界。現実世界に明らかなる異物が点在してるようなシュールな世界が大好きなのでかなりツボです。いつかミョウガ側にいってみたいです....


というわけで、ゆめにっき派生作品「yuque」のレビューでした。比較的近年の作品ながら、世界の広さ、ドットのクオリティ、BGMどれをとっても高水準で派生ビギナーにもやりやすく、玄人も唸らせられるような名作でした。まだプレイされてない方は是非....!








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